検索連動型広告~キーワードの登録方法~
検索連動型広告ではユーザーの検索結果に対して広告を出す仕組みです。ユーザーが検索で使用するキーワードは
ユーザーが求めているものが表れており、それに合致する広告をいかに出せるかで成果(コンバージョン)が変わってきます。
こちらが売り込みたいと思っている商品について説明した広告をターゲットユーザーに出す場合、検索連動型広告では
ユーザーが検索に用いると推測されるキーワードを事前に登録しておくことで検索時に表示されるようになります。
例えば、ワインを販売したいと考える広告主の場合、登録するキーワードとしては「白ワイン」や「赤ワイン」などが候補にあがります。
また、パーティー用にお酒を購入したいユーザーに向けてであれば「パーティー 酒」や「宴会 酒」などのワードで
登録することも有効でしょう。しかし、このように検索するユーザーが必ずしもワインを望んでいるわけではなく、
焼酎やビールを求めているユーザーもいるはずです。もし、ワインを望んでいないユーザーにクリックされたとすると、
コンバージョンに繋がらないどころか無駄なコストばかりがかかってしまいます。
そこで、ユーザーの検索語句に対して、こちらの登録したキーワードがどのような形で含まれるかによって広告を出すかを
決めることが出来れば便利です。Google Adwords の検索広告やYahoo!プロモーション広告のスポンサードサーチでは
以下の4つの登録方法(マッチタイプ)があります。
「完全一致」「フレーズ一致」「部分一致」「絞り込み部分一致」
今回はキーワードを登録する際のマッチタイプについて紹介したいと思います。
◆キーワードのマッチタイプ
①「完全一致」
登録したキーワードと完全に一致する語句や、その類似パターンに該当する語句を使った検索で、広告が掲載対象となるキーワード設定です。
先ほどのワインの例で言えば、「パーティー 赤ワイン」というキーワードを完全一致で登録すれば、「パーティー 赤ワイン」
(または、その類似パターン)と検索したユーザーに限定して掲載対象を絞ることができます。
しかし、「パーティー 赤ワイン 低価格」などのように「パーティー」と「赤ワイン」以外のワードを含む場合や
「赤ワイン パーティー」のように含まれるワードが同じでも、順番が異なると掲載対象になりません。
このため、ターゲットを絞りすぎてしまい広告を出す機会を減らしてしまう可能性があるので注意が必要です。
②「部分一致」
部分一致は、登録したキーワードと検索語句が部分的に一致した場合、および検索語句がキーワードと関連性が高いと判断された場合に
広告を掲載する登録方法です。
「赤ワイン」を部分一致で登録しておけば、「赤ワイン 価格 品質」や「通販 赤ワイン」などで検索された場合に掲載対象に
なります。しかし、部分一致では掲載対象が広くなりすぎてしまい、赤ワインを販売するための広告を出す場合に
「赤ワイン」を部分一致で登録してしまうと「赤ワインに合う料理」など、赤ワインではなく違うものを望むユーザーに向けて
掲載され、コンバージョンに繋がらないクリックが増える可能性があります。
③「フレーズ一致」
フレーズ一致は登録したキーワードと同じ語順のフレーズやその類似パターンに当たるフレーズが使用され、その前や後に他の単語が
追加されている検索語句に対して広告が掲載対象となる登録方法です。
例えば「赤ワイン 低価格」をフレーズ一致で登録すると「赤ワイン 低価格 通販」や「スペイン産 赤ワイン 低価格」などの
検索語句に対しては掲載対象になります。しかし、「赤ワイン 海外 低価格」などのように登録語句の間に語句が入っていたり
「低価格 赤ワイン」などのように語順が違う検索語句に対しては掲載対象になりません。
登録したキーワードを、順番を指定して上で“ひとかたまり”として扱っているのが特徴です。
④「絞り込み部分一致」
完全一致やフレーズ一致は検索に対して対象を狭くするには有効ですが、その分掲載機会を損失する可能性が大きくなります。
一方、部分一致は対象を広げすぎてしまう難点があります。そこで、これらの間を取ったのが絞り込み部分一致です。
絞り込み部分一致は、登録した部分一致キーワードが検索語句に含まれる場合に(順序は問わず)、広告が掲載対象となる登録方法です。
「赤ワイン 通販」という2つの語句を絞り込み部分一致で登録すると「赤ワイン 低価格 通販」や「通販 低価格 赤ワイン」など
のように「赤ワイン」と「通販」の2つがともに含まれていれば順序を問わず掲載対象になります。一方「赤ワイン 低価格」のように
1つでも登録した語句が含まれていないと掲載されないのが特徴です。広すぎず狭すぎず広告を出したい場合に非常に有効です。
以上4つのマッチタイプを説明しました。検索語句にはユーザーのモチベーション(≒興味関心の度合い)が現れます。
それに合わせて広告の入札単価を設定し、コンバージョンの機会損失を減らさないように広告を出すことが大切です。
広告の入札価格とキーワードのマッチタイプに関しては今後に譲ることにしますが、キーワードの登録方法をうまく使い分けられる
ように心がけた広告配信をしていきましょう。