【Yahoo!プロモーション広告・YDN】その広告、見える範囲に表示されてますか?
GoogleやYahoo!でディスプレイ広告を運用する際、運用の成果を測る指標の一つにインプレッション数があります。
インプレッション数とは広告が表示された回数のことですが、注意しなければいけないのは
Webページ内のどこに表示されていてもブラウザに読み込まれた時点で回数がカウントされてしまうということです。
ということは、ズーっとスクロールして下層部分まで行かないと見えない部分に広告が配信された場合でも
インプレッション1回としてカウントされてしまうということになります。
これでは「表示されている」のにユーザーに届いていない広告が多数存在することになり、クリックされてない理由が
「広告を見たけどクリックしなかった」のか、「そもそもユーザーの目に入っていないからクリックされなかった」のかが
分からないのですよね。
それを分析するための指標がYahoo!プロモーション広告の「ビューインプレッション」です。
ビューインプレッションとはインターネットユーザーの視認領域に広告が表示された際のインプレッションのこと。
(広告面積の50%以上が1秒以上表示された場合を1ビューインプレッションとし計測します。)
ビューインプレッションにまつわる指標は次のようになります。
項目名 | 意味 |
---|---|
ビュー計測対象インプレッション数 | ビューインプレッション数の計測が可能なインプレッション数 |
ビューインプレッション数 | 広告がインターネットユーザーの視認領域内に表示された回数 |
ビューインプレッション率 | ビュー計測対象インプレッション数に対する、ビューインプレッション数の割合 (ビューインプレッション数÷ビュー計測対象インプレッション数) |
ビュークリック数 | ビューインプレッション数のうち、広告がクリックされた回数 |
ビュークリック率 | ビューインプレッション数に対する、広告がクリックされた割合 (ビュークリック数÷ビューインプレッション数) |
少しわかりずらいのが「ビュー計測対象インプレッション」だと思います。
これは、インプレッション数のうち何らかの原因でビュー計測が出来ないものが含まれているため、
インプレッション ≠ ビュー計測対象インプレッション となります。(アプリ面への広告配信は計測対象外とのことです)
(なお、計測範囲はリリースされた2014年当時よりも拡大されていおり、2017年に計測範囲が拡大されております。)
ビューインプレッション率が高まれば配信広告の視認性が向上し、ユーザーへの認知度が上がることが期待できます。
また、バナー広告の差し替えによってパフォーマンスが悪化した場合などは、「バナーの問題で悪化したのでは?」という仮説が立ちます。
通常であればクリック率や平均掲載順位、CPCを見るところかと思いますが、これらに加えて差し替えの前後でビュークリック率を比較することで
「バナーを見られていたのにパフォーマンスが下がった」のか「そもそもバナーを見られておらずパフォーマンスが下がった」のかを
判断することができます。
前者の場合であればバナーの問題であり、後者であれば原因は別にあると考えられます。
ビューインプレッションの活用方法はまだまだあると思いますが、これまであまり気にされていなかったのであれば
是非活用してみてください。