クリック1回で実際にかかる料金はいくら?(GoogleAdWords検索編)
まだ広告運用をしたことがない方や運用を始めたばかりの方の中には料金体系についてよく分かっていない方がいるかもしれません。
そんな方のために今回はGoogleAdWords検索広告の「クリック1回につき実際にかかる料金」について解説致します。
実際にかかる料金を理解するためには、まず「上限クリック単価」「品質スコア」「広告ランク」について知る必要があるのでそちらから説明致します。
・上限クリック単価
以前も説明しましたが、広告には上限クリック単価というものが存在します。
上限クリック単価はクリック1回につき広告運用者が支払う最大料金のことで、設定した上限クリック単価より高い料金が発生することはありません。
例えば、上限クリック単価を50円に設定した広告が1回クリックされた場合の料金は50円以下となります。
・品質スコア
品質スコアとは各キーワードに割り当てられる1~10(10が1番良い)の数値で、「キーワードと広告の関連性」「広告のクリック率」「ランディングページの品質」を評価するものです。
この品質スコアは広告の料金や掲載順位と大きく関係してくるので、できるだけ高くすることが望まれます。
高くするコツは、「キーワードをできるだけ広告文に含ませる」「広告を見た人が興味関心を抱くような広告を作る」「閲覧者にとって有益なランディングページにする」などになります。
・広告ランク
広告ランクとは広告の掲載位置を決めるもので、上限クリック単価×品質スコアで求められます。
例えば、上限クリック単価50、品質スコア8の場合の広告ランクは400となります。
この、広告ランクが1番高い広告が1ページ目の1番上に掲載されます。
・クリック1回につき実際にかかる料金
上限クリック単価、品質スコア、広告ランクの説明が終わりましたので本題に入ります。
ここでは例を使って説明していきます。
A社の上限クリック単価は50円、品質スコアは8とします。よって広告ランクは400となります。
B社の上限クリック単価は80円、品質スコアは4とします。よって広告ランクは320となります。
この場合、A社の方が広告ランクが高いので当然上位に掲載されますが、A社が支払うクリック1回につきの実際の料金は50円ではありません。
クリック1回につき実際にかかる料金は、広告掲載順位を維持するための必要最低限な金額であり、次の計算式で求めることができます。
B社の広告ランク÷A社の品質スコア+1=41
なので、A社が実際に支払う料金は41円となります。
一般的にこの式を表すと、
掲載順位直下の広告ランク÷自社の品質スコア+1円=クリック1回につき実際にかかる料金
となります。
今回の例のように、上限クリック単価が低くても品質スコアが高いと広告ランクでの逆転が起こります。
なので掲載順位を上げたい場合は上限クリック単価を上げるだけではなく、品質スコアを上げることもとても重要です。
また、次の例を見ていただくとわかるように
上限クリック単価20、品質スコア6、広告ランク120
上限クリック単価30、品質スコア4、広告ランク120
上限クリック単価40、品質スコア3、広告ランク120
同じ掲載順位を獲得するための上限クリック単価は品質スコアが高いほど低くなるので、品質スコアを下げることは経費の削減にも繋がります。